「転職ドラフトって評判どうなの?使ってみる価値はある?」
エンジニア転職を検討している人から、このような質問を頻繁に受ける。転職ドラフトは、通常の転職エージェントとも転職サイトとも異なる独自の仕組みを持つサービスだ。その特性を正しく理解せずに使うと、期待通りの結果が得られない。
この記事では、転職ドラフトの仕組み・評判の実態・メリットとデメリット・具体的な活用法を徹底解説する。
この記事でわかること:
- 転職ドラフトの仕組みと他サービスとの違い
- 実際の評判(良い点・悪い点の両方)
- 転職ドラフトが向いている人・向いていない人
- 転職ドラフトを最大限に活かす具体的な使い方
- 他の転職サービスとの組み合わせ方
転職ドラフトの仕組み
転職ドラフトは「入札制のスカウト型転職サービス」だ。通常の転職サービスとの最大の違いは、企業が年収を提示した上でオファーを出してくる点にある。
転職ドラフトの基本的な流れ
- 登録・プロフィール作成: スキルセット・職務経歴・GitHub/ポートフォリオURLを登録
- 審査: 転職ドラフト側がプロフィールを審査(通過しないと次に進めない)
- 指名(オファー)受け取り: 審査通過後、企業から年収付きのオファーが届く
- 比較・返答: 届いたオファーを比較して、返答(承認・辞退)する
- 選考: オファーを受けた企業の選考に進む(面接等)
- 入社確定: 選考通過後に最終年収を確認して入社
通常の転職エージェントは「エージェントが間に入って求人を紹介する」形だが、転職ドラフトは「企業が直接、年収を提示してオファーを出す」形をとる。
転職ドラフトの審査基準
転職ドラフトには登録審査があり、全員が参加できるわけではない。公式に明示はされていないが、経験者の情報を総合すると以下が重視される。
通過しやすい条件:
- 実務経験3年以上
- GitHubのコントリビューションがある(直近3〜6ヶ月でアクティブ)
- 職務経歴書でプロジェクトが具体的に説明されている
- 使用技術がモダン(React・TypeScript・Go・AWS等)
通過が難しい条件:
- 実務経験1年未満
- GitHubが空・非公開のみ
- 職務経歴書の技術スタックがレガシーのみ
- COBOLやExcelマクロのみの経験
審査に落ちても再登録・再申請は可能だ。GitHubを整備してから再チャレンジすることで通過率が上がる。
転職ドラフトの評判|良い点・悪い点を正直に整理する
ユーザーから多い「良い評判」
1. 年収の比較がしやすい
「複数の企業から同時に年収提示が来るので、自分の市場価値を客観的に把握できた」という声が多い。通常の転職では「A社550万・B社620万・C社500万」という比較ができないが、転職ドラフトでは複数社の提示が並ぶので判断しやすい。
2. スカウトの質が高い
通常のスカウト型サービスは「登録しているエンジニア全員に同じ文面を一斉送信する」ものが多い。転職ドラフトは企業がプロフィールを精読した上でオファーを出す仕組みのため、スカウトの内容がより具体的で個別性が高い傾向がある。
3. 受け身で複数社を比較できる
一般的な転職活動は「自分から応募して選考を待つ」形だが、転職ドラフトは「企業からのオファーを待つ」形だ。転職活動中の精神的な負荷が低く、複数社を同時比較できる。
ユーザーから多い「悪い評判」
1. 審査が通らないことがある
実務経験が短い・GitHubが整備されていない・職務経歴書が充実していないエンジニアにとって、審査が最初のハードルになる。「登録したかったが審査で弾かれた」という声は実際にある。
2. オファーが来るまで時間がかかる
審査通過後もすぐにオファーが来るとは限らない。転職ドラフトはドラフト(一括オファー)という仕組みで期間が設定されており、オファーを待つ期間が発生する。急いで転職したい場合は並行して他サービスを使う必要がある。
3. オファー後に年収が下がるケース
「転職ドラフトで提示された年収で入社できると思ったら、選考後に下がった」という体験談がある。オファーの年収はあくまで「入社確約つき」であり、その後の面接評価で確定年収が変わることがある。

転職ドラフトが向いている人・向いていない人
サービスの特性を理解した上で、自分に合うかどうかを判断しよう。
転職ドラフトが向いている人
1. 実務経験3年以上でスキルに自信がある
転職ドラフトの審査基準を満たすエンジニアで、かつ複数社の条件を比較したい場合に最も有効だ。
2. 自分の市場価値を数値で確認したい
「転職するかどうかわからないが、今の自分がいくらで評価されるか知りたい」という場合にも使える。オファーが来るだけでも市場相場の確認になる。
3. 転職活動に時間を使えない(在職中のエンジニア)
積極的に応募書類を送って選考を受ける時間がない場合、企業からのオファーを待つ転職ドラフトは負担が少ない。
4. GitHub・ポートフォリオが整備されている
転職ドラフトではプロフィールの技術的な充実度が審査に直結する。GitHubとポートフォリオが整備されているほど、審査通過率とオファー数が上がる。
転職ドラフトが向いていない人
1. 実務経験1〜2年未満
審査通過が難しく、通過しても高い年収のオファーは来にくい。まず経験を積むか、他のサービスで転職を検討する方が現実的だ。
2. すぐに転職したい(1〜2ヶ月以内)
オファーを待つ期間があるため、急ぎの転職には向かない。急ぐなら転職エージェントで積極的に求人を探す方が早い。
3. 転職先の選定に迷っている
転職ドラフトは「選んでもらうサービス」であり、転職軸の相談・求人の絞り込み・面接対策のサポートは手薄だ。転職方針が固まっていない場合は、エージェントに相談する方が適切だ。
転職ドラフトを最大限に活かす使い方
準備1: プロフィールを徹底的に充実させる
転職ドラフトでオファー数を増やすには、プロフィールの充実度が最も重要だ。
充実させるべき項目:
- 職務経歴: プロジェクト規模・担当業務・使用技術・成果を具体的に記載
- GitHub URL: コントリビューションがアクティブな状態で登録
- ポートフォリオ: 動作するデプロイ済みの作品があれば必ず追加
- スキルセット: 言語・フレームワーク・クラウド・DB を漏れなく記載
- 転職希望: 具体的な役割・規模・技術環境の希望を詳しく書く
「プロフィールを丁寧に書いた人ほど、質の高いオファーが来る」という構造になっているため、入力の手間を惜しまないことが重要だ。
準備2: 希望年収を相場以上に設定する
転職ドラフトでは登録時に「希望年収」を設定する。ここを低く設定すると、企業側の提示年収もそれを基準に来やすい。
希望年収の設定方針:
- 現年収の20〜30%増を希望年収として設定する
- 転職エージェントや求人サイトで同スキルの年収相場を確認してから設定する
- 低すぎる希望は「この人は低い年収でよいのか」と取られる可能性がある
準備3: 届いたオファーの「提示理由」を読む
転職ドラフトのオファーには、企業がなぜオファーを出したかの「提示理由」が含まれている。この内容を読むと、企業があなたの経歴のどの部分を評価しているかがわかる。
提示理由を読んで「この会社は自分に何を期待しているか」を理解した上で返答・選考に進むと、面接準備がしやすくなる。
オファー受諾後の動き方
オファーを受諾して選考に進む際のポイント:
面接準備:
- オファーの提示理由に沿って、評価されたスキルのエピソードを整理する
- 企業のプロダクト・技術ブログを事前に読む(転職ドラフト経由の候補者は技術理解の高さを期待されている)
年収の確認タイミング:
- オファー年収はあくまで「入社確約つきの提示」であり、選考後に変わる場合がある
- 最終選考後に正式な年収提示をもらう際、オファー年収との差がある場合は理由を確認・交渉する
転職ドラフトと他サービスの組み合わせ方
転職ドラフト単独で転職活動を完結させることは推奨しない。他のサービスと組み合わせることで補完関係が生まれる。
おすすめの組み合わせ
転職ドラフト + 転職エージェント(TechGo等)
| 役割分担 | 転職ドラフト | 転職エージェント |
|---|---|---|
| 市場価値の確認 | ○(年収提示が来る) | ○(相場を直接教えてくれる) |
| 面接対策 | △(企業とのやり取りのみ) | ○(模擬面接・フィードバックあり) |
| 年収交渉代行 | ×(自分でやる) | ○(エージェントが交渉する) |
| 求人の絞り込み | △(オファーが来た企業のみ) | ○(希望に合わせた求人を提示) |
| 急ぎの転職 | △(オファーを待つ期間あり) | ○(積極的に動ける) |
この組み合わせが、エンジニア転職における最も効率的な戦略だ。
具体的な使い方:
- 転職ドラフトに登録してオファーを待つ(市場価値の確認)
- 並行してTechGoに登録して求人相談・面接対策を受ける
- 転職ドラフトのオファーと、エージェント経由の求人を比較する
- 最も条件の良い企業に進む
エンジニア転職の準備完全ガイド
転職ドラフトを最大限に活かすための準備(職務経歴書・GitHub・面接対策)の全体像を確認する
転職ドラフトに登録する前に確認すること
職務経歴書を事前に完成させる
転職ドラフトのプロフィール登録は職務経歴書の内容と重複する部分が多い。先に職務経歴書を完成させてからプロフィールを埋めると、入力の手間が省ける。
職務経歴書に書くべき内容:
- 各プロジェクトの規模(人数・期間・金額)
- 自分の担当範囲と役割(リーダーか、メンバーか)
- 使用した技術の具体的なバージョン・構成
- 定量的な成果(「パフォーマンスを40%改善」等)
GitHubを整備しておく
転職ドラフトはGitHubの活動状況を重視する。登録前にGitHubを整備することで、審査通過率とオファー数が向上する。
最低限の整備事項:
- プロフィールREADMEの作成
- 代表リポジトリのピン留めとREADME充実
- コントリビューショングラフのアクティブ化
転職の軸を明確にしてから登録する
転職ドラフトでオファーが来た際に「この会社に行くべきかどうか」を判断するには、転職の軸が必要だ。
転職の軸として決めておくべきこと:
- 年収の最低ライン
- 使いたい技術・避けたい技術
- 企業規模・フェーズの希望
- リモート・勤務形態の希望
軸が曖昧なままだと、複数社からオファーが来ても比較できない。事前に優先順位を整理しておこう。

エンジニアの年収交渉術
転職ドラフトのオファー後に年収を交渉する際の具体的なフレーズと戦略を確認する
まとめ
転職ドラフトは、実務経験3年以上でGitHubが整備されているエンジニアにとって、非常に有効な転職ツールだ。年収を先に比較できる独自の仕組みは、通常の転職では得られない透明性を提供してくれる。
転職ドラフトのまとめ:
- 強み: 年収提示が先に来る、複数社を同時比較できる、スカウトの質が高い
- 弱点: 審査があり全員が使えない、面接対策・年収交渉のサポートは手薄、急ぎの転職には向かない
- 向いている人: 経験3年以上・GitHub整備済み・複数社を比較したいエンジニア
- 使い方: 転職エージェントと並行して使う(市場価値確認 + 面接対策サポート)
転職ドラフトを入り口に転職活動を始め、並行してTechGoのような転職エージェントで面接対策と年収交渉のサポートを受ける——この組み合わせが、エンジニア転職の成功率を最大化する戦略だ。
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